3歳から始めるテニス|子どもの上達につながる3つのステップ

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4歳のRENが通っている運動教室では、今月のテーマとして「テニス」に取り組んでいます。

週1回のペースでテニスを楽しんでいるのですが、実はRENがテニスを始めたのは3歳の頃。

今年で2年目になります。

見学していると、毎回少しずつできることが増えていて、子どもの運動能力の発達には本当に驚かされます。

また、スポーツトレーナーとして見ていても、

「なるほど。こういう順番で経験を積ませると、無理なくテニスの動きにつながっていくんだな」

と感じることがたくさんあります。

今回は、RENの様子を見ながら学んだ、3歳頃からでも無理なくテニスにつながる3つの段階をまとめてみました。

STEP① ラケットとボールをそれぞれ扱う

いきなり「ラケットでボールを打つ」のではなく、まずはラケットとボール、それぞれの特徴を知るところから始まります。

ワンバウンドしたボールをキャッチする

まずはラケットを使わず、ワンバウンドしたボールをキャッチします。

一見するとテニスとは関係なさそうですが、ここには大切な経験が詰まっています。

例えば、

  • ボールは弾むとどのように向かってくるのか
  • ボールが近づくとどのように見えるのか
  • ボールが遠いとどのように見えるのか
  • どのタイミングで手を出せばキャッチできるのか

といった、「自分とボールの関係」を身体で学ぶことができます。

ラケットの面にボールを乗せて歩く

次はラケットを使います。

ラケットの面にボールを乗せて、落とさないように歩きます。

これだけでも、

「ラケットを傾けるとボールが落ちる」

「歩くとラケットが揺れて難しい」

「ラケットを水平に保つにはどうすればいい?」

など、ラケットとボールの関係を自然に学ぶことができます。

そして、1個のボールができるようになったら、2個のボールにチャレンジ!

難易度が一気に上がります。

このように、まずは「打つ」前に、ラケットとボールそれぞれの感覚を身につけることが大切なのだと思います。

STEP② ラケットとボールを一緒に扱う

それぞれの道具に慣れてきたら、いよいよラケットとボールを組み合わせます。

ワンバウンドしたボールをその場で打つ

まずは、その場でワンバウンドしたボールをラケットで打ちます。

この段階では、

「まずはラケットに当たればOK」

くらいで十分。

ボールを狙った場所に打ち返すことよりも、

「ボールを見て、ラケットを動かして、ボールに当てる」

という一連の経験が重要です。

横に来たボールを一歩踏み出して打つ

次は、横方向にワンバウンドしてきたボールを、一歩踏み出して打ちます。

ここで、

「打つ」+「移動する」

という2つの操作が必要になります。

前後左右に動いて打つ

そのため、その場で打つよりも一気に難しくなります。

さらに難しくなるのが、前後左右に数歩動いてから打つ動きです。

ボールの位置に合わせて、

「どこに動くか」→「どのタイミングで打つか」→「ラケットをどう振るか」

を瞬時に判断する必要があります。

単純にラケットを振るだけではなく、ボールの動きを予測しながら自分の身体を動かす能力が求められます。

相手に向かって打ち返す

そして、最終的には相手に向かって打ち返します。

ここまでくると、

  • ラケットの面の向き
  • ラケットを振る方向
  • 打つタイミング
  • 力加減
  • 相手の位置

など、さまざまな要素を同時に調整する必要があります。

「ボールに当てる」から、

「相手に返す」

へと、目的そのものが変わっていくわけです。

STEP③ ボールを受ける側から投げる側へ

ここが個人的に面白いと感じたポイントです。

今度は、自分がボールを投げる側になります。

投げてワンバウンドしたボールをキャッチしてもらう

まずは、自分が投げたボールを相手にキャッチしてもらいます。

ここでは、

「相手がキャッチしやすいボールって、どんなボール?」

ということを学ぶことができます。

強すぎてもダメ。

遠すぎてもダメ。

高すぎてもダメ。

相手の位置を見ながら、投げる強さや方向を調整する必要があります。

これは、テニスでいう

「相手が打ちやすいところにボールを返す」

という感覚にもつながっていきます。

投げてワンバウンドしたボールをラケットで打ってもらう

さらに、自分が投げたボールを相手にラケットで打ってもらいます。

ここでは、今まで「打つ側」だった子どもが、打つ人を客観的に見ることができます。

「こうやってラケットを振るんだ」

「このくらいのところで打つんだ」

「こういうボールなら打ちやすいんだ」

と、相手の動きを見ることで新たな学習が生まれます。

そして、最終的に「ラリー」へ

自分が実際に動くだけではなく、他者の動きを見ることも運動学習の大切な経験になります。

ここまで経験すると、いよいよテニスらしい「ラリー」につながっていきます。

ただ、ラリーはさらに難易度が格段に上がります。

自分が打ったボールの行方を見て、相手の動きを見て、返ってきたボールに合わせて自分も移動する。

そこには、

「ボール」「ラケット」「自分」「相手」

という4つの関係性を同時に処理する必要があります。

この「ラリー」については、実際にRENがどのように上達していったのかも含めて、また次回以降にまとめたいと思います。

まとめ

子どもの「できた!」を急がない

今回、RENのテニスを見学していて感じたのは、

いきなりテニスを教えるのではなく、まずはボールやラケットと仲良くなることが大切

ということです。

「ボールを見る」

「ボールをキャッチする」

「ラケットを操作する」

「ボールにラケットを当てる」

「ボールに合わせて身体を動かす」

「相手に返す」

こうした経験を一つずつ積み重ねることで、少しずつ「テニスの動き」へとつながっていきます。

3歳から始めたRENも、最初から上手にラケットを振れていたわけではありません。

それでも、遊びの中で少しずつ経験を積み重ねることで、2年目の今では毎回確実にできることが増えています。

スポーツトレーナーとして子どもの運動を見ていても、「できる・できない」だけを見るのではなく、その前にどんな経験を積んでいるのかを見ることが大切だと改めて感じました。

これから初めてラケットを握るお子さんの参考になれば嬉しいです。

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