本当に育てたかったのは足の速さではなかった

足が速くなるために0〜4歳で取り組むこと

ここまで5回にわたって、子どもの足の速さについて考えてきました。

才能はあるのか。

親ができることは何か。

環境づくり。

習慣づくり。

そして走ることを好きになる工夫。

改めて振り返ってみると、私自身、最初から息子の足を速くしたかったわけではなかったように思います。

もちろん、運動会で活躍したら嬉しい。鬼ごっこで勝てたら嬉しい。

親としてそんな気持ちはあります。

でも、それ以上に願っていたことがありました。

それは、「自分はできるかもしれない」と思える子になってほしいということです。

子どもは日々たくさんの挑戦をしています。

初めて歩く。

初めて自転車に乗る。

初めて友達と遊ぶ。

初めて発表する。

そのたびに、うまくいくこともあれば、失敗することもあります。

そんな中で、「やってみよう」と思える気持ちはとても大切です。

そしてその気持ちは、小さな成功体験の積み重ねから生まれることが多いように感じています。

息子にとって、その一つが「走ること」だったのかもしれません。

足が速い

→褒められる

→嬉しい

→またやる

→少し成長する

→さらに自信がつく

そんな好循環が生まれていたように思います。

ただ、私はこの好循環の価値は、足の速さそのものではないと思っています。

本当に価値があるのは、「挑戦してみたらできた」という感覚です。

なぜなら、その感覚は走ること以外にも広がっていくからです。

新しい遊びに挑戦する。

初めての習い事に挑戦する。

苦手なことに挑戦する。

そんな場面で、「前もできたから大丈夫かもしれない」と思える。

私はその力こそが、これからの人生で大切になるのではないかと思っています。

もちろん、子どもの得意なことはそれぞれ違います。

走ることかもしれない。

水泳かもしれない。

絵を描くことかもしれない。

音楽かもしれない。

勉強かもしれない。

だから、全ての子が足の速さを目指す必要はありません。

むしろ大切なのは、その子なりの「得意」を見つけること。

そして、挑戦を応援してあげることなのだと思います。

我が家の場合、たまたま走ることが好きで、たまたま少し足が速かった。

だから私は、足の速さを育てたというより、走ることを楽しめる環境を作ろうとしていただけなのかもしれません。

そして今振り返ると、子どもの運動能力について考え続けた数年間で、私自身も一つ学んだことがあります。

親ができるのは、結果を作ることではない。

挑戦しやすい環境を整えること。

失敗しても安心できる場所を作ること。

小さな成長を一緒に喜ぶこと。

それくらいなのかもしれません。

でも、それができれば十分なのだと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

このシリーズでは「足の速さ」をテーマにしてきましたが、本当は子どもの運動能力全般にも共通する話だと感じています。

もしこの記事が、お子さんの成長を見守る中でのヒントになれば嬉しいです。

そして何より、親子で身体を動かす時間を楽しむきっかけになれば幸いです。

今後の予告

今回は「考え方」を中心にお伝えしました。

将来的には、『息子が4歳で”足が速い子”になるまでに理学療法士×アスレティックトレーナーの父親が実際にやったこと』をまとめる予定です。

・靴選び

・ジャンプ遊び

・ストレッチ

・階段活用

・競争遊び

・声かけ

など、できるだけ具体的に紹介したいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

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