足を速くするより先に「走ることを好き」にする方法

🏃「動きたい」を引き出す
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ここまでの記事では、

才能や個性の話、

環境づくりの話、

そして日常習慣の話をしてきました。

⸻

しかし今振り返ると、

息子の足が速くなった理由として、

私が最も大きいと感じているものがあります。

それは、

「走ることが好きだった」

ということです。

当たり前のようですが、

実はこれが一番難しく、

一番大切なことかもしれません。

なぜなら、

好きなことは続くからです。

続くから上達する。

上達するから自信がつく。

自信がつくからもっと好きになる。

この好循環が生まれます。

逆に、

どんなに効果的な練習でも、

本人が嫌いなら続きません。

親が一生懸命になればなるほど、

子どもが走ることを嫌いになってしまうこともあります。

だから私は、

「どうやったら速くなるか」

よりも、

「どうやったら好きになるか」

を意識していました。

例えば子どもは、

目的があるとよく走ります。

鬼ごっこ。

かくれんぼ。

ヒーローごっこ。

競争遊び。

大人から見ればただの遊びです。

でも子どもからすると、

真剣勝負です。

敵から逃げる。

友達に勝つ。

一番になる。

仲間を助ける。

走る理由があります。

そして面白いことに、

子どもは「練習」だと思っていないのに、

結果として何度も全力で走っています。

私はこれがとても大切だと思っています。

子どもは運動能力を伸ばそうとしているわけではありません。

楽しいから走っているだけです。

でも、

その「楽しい」が積み重なることで、

自然と経験値が増えていきます。

また、

好きになるためには、

成功体験も大切です。

ただし、

ここで気をつけたいことがあります。

それは、

勝つことだけを目的にしないことです。

勝てば嬉しい。

これは当然です。

でも、

負けたら終わりになってしまうと、

挑戦することが怖くなります。

だから私は、

結果だけではなく、

挑戦そのものに目を向けたいと思っています。

最後まで頑張れた。

思い切り走れた。

前より速くなった。

そんな経験の積み重ねが、

「またやってみよう」

につながる気がしています。

そして、

もう一つ大切なのが親の姿です。

子どもは親の言葉以上に、

親の行動を見ています。

「運動しなさい」

と言うより、

親自身が楽しそうに身体を動かしている方が伝わることがあります。

私自身もランニングをしていますが、

息子は時々、

「とーちゃん、走ってくるの?」

と聞いてきます。

もしかしたら、

そういう何気ない日常も、

運動に対するイメージ作りに影響しているのかもしれません。

走ることを好きになる方法は、

一つではありません。

子どもの性格によっても違います。

好きな遊びによっても違います。

だからこそ、

正解を探すより、

その子が夢中になれるものを見つけること。

私はそれが、

結果的に運動能力を伸ばす近道なのではないかと思っています。

さて、

ここまで5回にわたって、

子どもの足の速さについて考えてきました。

⸻

次回はいよいよ最終回です。

私が本当に育てたかったものは何だったのか。

足の速さを通して見えてきた、

親としての考えをまとめたいと思います。

実は今振り返ると、

育てたかったのは「足の速さ」そのものではなかったのかもしれません。

🏃 足が速い子に育つまでの6つの話|全6回

子どもの足が速い・遅いは、何によって決まるのでしょうか?

生まれ持った特徴、親の関わり方、運動する環境、日々の習慣。そして何より大切にしたい「走ることを好きになる気持ち」。

理学療法士・アスレティックトレーナーであり、2児の父でもある筆者が、全6回のシリーズで考えました。

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