前回の記事では、
子どもの足の速さは才能だけでも、親の努力だけでも説明できないというお話をしました。
親がコントロールできるのは結果ではなく環境。
では、その環境とは一体何なのでしょうか。
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私は理学療法士として、またアスレティックトレーナーとして多くの人の身体を見てきました。
そして父親として子育てをする中で感じるのは、
足が速い子の家庭は「特別なこと」をしているわけではない
ということです。
高額なトレーニング器具があるわけでもない。
毎日走り込みをしているわけでもない。
有名な教室に通っているわけでもない。
むしろ共通しているのは、
身体を動かすことが自然に生活の中にあること
なのではないかと思います。
例えば、
公園へ行く。
散歩する。
鬼ごっこをする。
ボールで遊ぶ。
階段を使う。
一つひとつはとても地味です。
しかし子どもにとっては、こうした積み重ねが身体を育てる土台になります。
大人はつい
「何をやれば速くなるのか」
を知りたくなります。
でも子どもの場合、もっと大切なのは
「どんな毎日を送っているか」
なのかもしれません。
我が家でも、
特別な運動メニューを組んでいたわけではありません。
ただ、
身体を動かすことへのハードルを下げることは意識していました。
例えば休日。
家でYouTubeを見ることもあります。
ゲームをすることもあります。
でも、
「ちょっと公園行ってみようか」
「散歩しながら買い物行こうか」
そんな選択肢を増やすようにしていました。
子どもは意外と環境に影響されます。
身体を動かすことが当たり前の家庭では、
身体を動かすことが普通になります。
逆に、親が常に
「運動しなさい」
と言っていても、
家庭の中にその文化がなければなかなか定着しません。
もう一つ大切だと思うのが、親自身の姿です。
子どもは言葉より行動を見ています。
「外で遊んできなさい」
と言われるより、
親が楽しそうに散歩したり、
ランニングしたり、
身体を動かしている姿を見た方が伝わることがあります。
我が家でも、
私がランニングに行く姿を見て、
息子が興味を持ったことがありました。
もちろん、
それだけで足が速くなるわけではありません。
しかし、
「運動って楽しそう」
というイメージは作れるかもしれません。
そして環境づくりで大切なのは、
頑張らせることではなく、
自然と身体を動かしたくなる状況を作ること
だと私は思っています。
特に4歳頃までの子どもは、
トレーニングを頑張るというより、
遊びに夢中になります。
だからこそ、
遊びの中でどれだけ身体を使えるか。
そこに大きな価値があるように感じています。
では実際に、
我が家ではどんな遊びや習慣を取り入れていたのか。
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次回は、
特別な練習ではなく、
日常生活の中で続けていた
「習慣」
についてお話ししたいと思います。
派手な話ではありません。
でも振り返ると、
こうした小さな積み重ねこそが一番大きかったのかもしれません。

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