普段からチームでサポートしている高校生女子選手が、競泳日本選手権で高校生1位となり、ジュニア国際大会の代表権を獲得した。
もともと速い選手だった。
だから周りから見れば「順当に結果を出した」と映るかもしれない。
でも実は、彼女は2か月前にコーチを変更したばかりだった。
以前のコーチは、常に寄り添いながら引っ張ってくれるタイプ。
一方、今のコーチは自主性を重視し、選手に考えさせながら伴走するタイプ。
環境が大きく変わるタイミングだったので、
「どうなるかな?」
と見守っていた。
しかし彼女は、その変化を自分の成長の材料に変え、結果を出した。
特徴的だったのは、その環境の変化を誰かに決めてもらったわけではないことだ。
コーチの変更も、練習環境の変更も、自分で考えて選択した。
理由を聞くと、
「自分で考えて動く方が成長できそうだから」
と話していた。
もちろん、以前のコーチを否定しているわけではない。
感謝を持ちながらも、更なる成長のために自分で選んだのだ。
彼女を見ていると、他にも興味深い特徴がある。
時と場合によって敬語を使ったり使わなかったりする。
人によっては失礼だと感じるかもしれない。
また、他の選手のレースをあまり見ない。
周囲からは「水泳に興味がないのかな?」と思われることもあるかもしれない。
でも、彼女は周りに合わせて行動しているわけではなく、自分なりの考えを持って選択している。
それが正しいかどうかは分からない。
失敗することもある。
しかし、自分で決めたことなら、失敗しても経験として残る。
「これは上手くいかなかった」
というデータが自分の中に蓄積される。
逆に成功すれば、
「自分ならできる」
という確かな自信になる。
誰かに言われた通りにやった結果よりも、自分で考えて行動した結果の方が、次の成長につながることが多いように感じる。
これは子育てにも通じる話だと思う。
親としては、どうしても自分の基準で考えてしまう。
「こうした方がいい」
「こっちが正解だ」
と伝えたくなる。
でも、本人が怪我をすること、誰かを傷つけたり、他人の幸せを奪ったりすることなど、絶対に譲れない部分以外は、できるだけ本人の意思を尊重したい。
遠回りに見えても、自分で選び、自分で失敗し、自分で学ぶ。
その積み重ねが、自分の軸を作っていく。
今回の彼女の活躍を見て、改めてそう感じた。
競技の世界でも、子育てでも。
成長し続ける人は、自分の軸で行動している。

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