4歳のRENの癇癪は、朝に起こることが多い。
ここ最近ずっと観察していて、原因はおそらく「空腹」だというところまでは見えてきた。
だから早く朝ごはんを食べてほしい。
…でも、それがなかなかうまくいかない。
RENには朝のルーティンがある。
まず自分でカーテンを開ける。
それから、とーちゃんにおんぶしてもらってリビングへ行く。
少しだけおやつを食べる。
スプーンとフォークの向きを確認する。
お気に入りのブランケットを椅子の背もたれにかける。
そしてようやく食卓に座る。
この流れのどこか一つでも崩れると、スイッチが入る。
大泣き。
大騒ぎ。
もう何を言っても耳に入らない。
「早く食べよう!」
「落ち着いて!」
「なんでそんなことで怒るの?」
そう声を掛けても、もちろん届かない。
そんなある日、ふと思った。
「あ、そういうことか。」
癇癪はRENが悪いんじゃない。
RENの心をかき乱す”悪魔👿”がいることにすればいいんじゃないか。
それまでは、妻と二人で「癇癪を起こすREN」にどう対応するかを考えていた。
でも、それでは親と子が対立する形になってしまう。
だったら、
妻と自分、そしてREN。
三人で悪魔👿をやっつけるチームになればいい。
そう考えるようになってから、声掛けが変わった。
「うるさいから静かにして!」
ではなく、
「今日は悪魔がRENをすごく怒らせてるね。」
「いつまでもワガママ言うならご飯なし!」
ではなく、
「ご飯を食べて力をつけて、一緒に悪魔を倒そう!」
すると、不思議なことが起きた。
癇癪の真っ最中でも、RENが少しだけこちらの話を聞けるようになった。
きっとREN自身も、
「なんでこんなにイライラするの?」
が分からなかったのだと思う。
だから「RENが悪い」ではなく、「悪魔がいたずらしている」という形にすると、自分を責めなくて済む。
敵ではなく、仲間になれた。
その感覚が大きかった。
この話を妻にすると、
「あー、生理前のイライラと一緒なのね。」
と言っていた。
男の自分には完全には分からない。
でも、自分ではどうにもできないイライラがあるという感覚は、きっと子どもにも大人にも共通しているのかもしれない。
もちろん、すべての癇癪がこれで解決するわけではない。
それでも、
「子どもと戦う」のではなく、
「子どもと一緒に癇癪と戦う」。
そう考えるだけで、親の気持ちもずいぶん楽になった。
もし今、子どもの癇癪に悩んでいる方がいたら、一度だけ試してみてほしい。
もしかしたら、戦う相手は子どもではなく、子どもの心をかき乱している”見えない悪魔”なのかもしれません。

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