日本代表の合宿に帯同していると、「この選手はなぜこんなに人として魅力的なんだろう」と感じることがあります。
今回紹介するのは、私が特に尊敬している大学生ながら日本代表として活躍している選手の一人です。
厳しい練習でも笑顔を忘れず、自分の調子が良い時も悪い時も周囲への接し方が変わらない。
水泳が本当に好きで、仲間とも自然と水泳の話で盛り上がる。
そんな姿を見ていると、「どんな環境で育ったんだろう」と気になりました。
小学生の頃の帰り道
ある日、その選手が小学生の頃の話を聞かせてくれました。
スイミングスクールの送り迎えは、基本的にお父さんの担当。
練習が終わると、帰りの車で自然と水泳の話になっていたそうです。
例えば、
・今日の練習では○○を頑張った
・今日は50mクロールを○秒で泳げた
・○○君は平泳ぎがすごく上手なんだ
そんな何気ない会話です。
ただ、一つ印象的だったことがありました。
その会話は、お父さんから始めるものではなかった。
子どもが話したければ聞く。
話したくない日は無理に聞かない。
そんな距離感だったそうです。
「聞く準備」はしているけれど、押しつけない
この話を聞いて、とても大切なことに気付かされました。
親は子どものことが大好きです。
だからこそ、
「今日はどうだった?」
「もっとこうした方がいいんじゃない?」
「次は頑張ろう!」
と言いたくなることがあります。
でも、親の興味が子どもの興味を追い越してしまうと、主役が親になってしまいます。
子どもが話したいタイミングを待ち、その時は全力で耳を傾ける。
このバランスが、とても素敵だと感じました。
子どもの人生の主役は子ども
私は普段、競泳選手をサポートする仕事をしています。
結果を出す選手ほど、「自分で考えて行動する力」があります。
もちろん、小さい頃から何でも一人でできたわけではありません。
でも、「自分で選ぶ経験」を積み重ねてきた子が多いように感じます。
やるかどうかを親が決めるのではなく、子ども自身が選ぶ。
親は放任ではなく、いつでも相談できる存在でいる。
そんな関わり方が、主体性を育てるのかもしれません。
私もそんな父親でいたい
4歳の息子を育てていると、つい口を出したくなることがあります。
もっとこうしたらいいのに。
なんでやらないんだろう。
そんな気持ちになる日もあります。
でも、この選手の話を聞いて改めて思いました。
親は子どもの半歩後ろを歩く伴走者。
前を引っ張るのではなく、置いていくのでもない。
子どもが振り返った時に、いつでも笑顔で「頑張ってるね」と言える。
そんな父親でありたいと思います。
まとめ
子どもが伸びる親は、たくさん話す親ではなく、子どもが話したくなる親なのかもしれません。
アドバイスをする前に耳を傾ける。
教える前に興味を持つ。
そんな何気ない帰り道の積み重ねが、日本代表選手を育てた一つの理由だったのではないかと感じています。

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